2023年8月24日

エンゼルス対レッズのダブルヘッダー第1試合で、それは起こりました。

仕事から帰宅し、事の次第を知った私は「絶句」しました。

今日は、野球界全体に激震が走った、大谷翔平選手の怪我について私の気持ちをお伝えします。

後から思うと胸が張り裂けそうな大谷翔平選手の今日の活躍

二刀流デーで先発登板していた大谷翔平選手は、第1試合の1回表、見事な投球で三者凡退に押さえます。

迎えた1回裏の第1打席では、メジャー全体単独1位となる第44号ホームランを放ちファンを歓喜の渦に巻き込みました。

今日はいける!

そう思ったのもつかの間、2回表で急遽マウンドを降板。チームメイト、相手チーム、球場のファンや記者達、テレビ観戦中のファンの誰もが、「何かが起こった」「何が起こったんだ」と大谷選手を心配します。

その後は「腕の疲れのため」と、打者としても降板。第2試合まで姿が見えなくなりました。

第1試合、エンゼルスは敗北。迎えた第2試合で再び姿を現した大谷選手は打者として出場、第3打席ではツーベースヒットを放つなど活躍しました。

そして試合後、衝撃の事実が知らされたのです。

Trout is going back on the IL, and Shohei has a tear in his UCL. He will not pitch the rest of the year.(意訳:トラウトはILに戻る。翔平はUCL=肘尺側側副靭帯に断裂がある。彼は今シーズンはもう投げない。)

“Day to day” on him hitting the rest of this season.(意訳:今シーズン残りの打撃については日々様子を見ていく。)

エリカ・ウエストン記者もショックを隠し切れない様子です。

右肘内側側副靭帯(みぎひじないそくそくふくじんたい)損傷とは

第1試合を降板後、姿を消していた大谷翔平選手は検査を受けていました。MRIの結果は「右肘内側側副靭帯」の損傷。野球のピッチャーに多い怪我で、大谷翔平選手は2018年6月にも同じ怪我をしており、10月に再建術「トミー・ジョン手術」を受けています。

その後、リハビリや投球練習を経て2020年7月、およそ693日ぶりに公式戦で登板が叶うも、8月には右前腕の屈筋回内筋群の損傷が見つかり、結局、投手として本格復帰できたのは2021年3月でした。

損傷の状態にもよりますが、投手としていかに大変な怪我であるかがわかります。

主に、靭帯に急激な力がかかることで起こる突発性の場合と、繰り返し積み重なる肘へのストレスにより、少しずつ痛めてしまった部分が最終的に損傷につながる場合があるようです。

いずれにせよ、大谷翔平選手はさらなる検査で損傷の度合いを確認した上で、手術の必要性や治療方針、今後の打者としての試合出場について話し合いが持たれることになるようです。当たり前ですが、今シーズンの残りの試合で投げることはないとのことです。

まとめ

よく、気持ちを表す表現として「絶句」という言葉が使われますが、今日私は、表現ではなく本当に絶句しました。あまりの衝撃・ショックに言葉を失い、手が震えたのです。

今の私にとって、大谷翔平選手は大切な元気の素であり、落ち込んだり迷ったりする時の心の支えとなっています。彼の活躍に心躍らせることでふり絞れる元気や勇気もあるのです。

もちろん、わかっています。一番辛いのは大谷翔平選手本人です。2018年に肘を壊した時は、彼自身相当なショックだったようで、1週間引きこもったと、後に何かの番組で明かしていたのを思い出します。

しかし今日彼は、第1試合が終わった後、自分の肘の状態を告げられていたにも関わらず、笑顔で第2試合に打者として出場し、いつものように打って走って、全力でプレーしたのです。

今ごろ彼は何を思い、どう過ごしているのでしょう。彼にとって、野球ができないことは何よりも苦痛なはずです。ちゃんと眠れたのでしょうか。

大谷選手の気持ちを思うと、胸が痛み、記事を書きながら溢れる涙でキーボードもディスプレイもぼやけてしまいます。

エンゼルスは明日試合がありません。今後については詳細がわかり次第またチームから明かにされることでしょう。

今はただ、大谷翔平選手の怪我が1日でも早く良くなること、そしてご家族や通訳の水原一平さん、友人の方々が彼を支えてくれることを心から祈るばかりです。